農家に嫁ぐ娘に、父親が仕掛けたサプライズと感動のスピーチ

農家に嫁ぐ娘に、父親が仕掛けたサプライズと感動のスピーチ

東京で生まれ育った女性の結婚式で、お父様がしかけたサプライズを紹介します。

新婦は東京生まれの東京育ちで、小学校から有名私立に通う箱入り娘として、とても大切に育てられました。

女子大を卒業し、 有名企業に就職。「いい人を早く見つけてほしい」という親御さんの願いとは裏腹に、彼女は仕事に目覚め、 バリバリのキャリアウーマンになり、気づけば30代半ば。あきらめかけた時、運命の人と出会います。

新郎は、広告代理店に勤める素朴な好青年。

「40歳になったら田舎に帰る。一緒に来てくれないか?」とプロポーズし、彼女は即答でOKしました。

結婚式場は、都内美術館に併設するレストランの庭先。当日は天候にも恵まれ、新郎新婦のご両親も、とても幸せそうでした。

参列者は芝生の上に用意されたイスに腰掛け、新郎新婦の入場を迎えます。カジュアルスタイルの人前式で、バージンロードは最初から新郎新婦で。

はじける笑顔で手を振りながら入場する新婦と、緊張しすぎている新郎がほほえましく、みんながほっこりした気分になりながら2人を拍手で迎えます。

ところが! バージンロードを歩ききったタイミングで、女の子がいいました。

「ドレスに虫がついてるよ!」 虫が大の苦手な新婦は、パニックになり、新郎に助けを求めます。

新郎は「大丈夫、大丈夫」とやさしく言いながら、虫を探します。

そして見つけたのは…。

ゴムでできたオモチャの虫。

「なんで!」と半泣きになりながら怒る新婦を、「まぁ、まぁ」と新郎はなだめたところで、新婦のお父様がマイクを手にし、参列者に向かってスピーチをはじめました。

「娘は都会で育ち、仕事に明け暮れ、虫もつかない女性になってしまったのではないかと心配しておりましたが、遅ればせながら本日、無事に花嫁となることができました。

娘は5年もすれば、新郎の実家の農家を継ぐことになります。

農家といえば、虫の一匹や二匹にいちいち悲鳴を上げていたのでは話にならない環境です。

だから私は彼女に、最良のプレゼントを送りました。半狂乱になった娘は、新郎に助けを求め、彼は優しく包んでくれました」

お父様はそこまで言うと新婦の方に顔を向けました。

「お前が見つけたその男性は、どんな時もお前を大切にしてくれる。それが今日ここで、証明された。みんなが見届けた。 だから必ず幸せになれる。これからは、娘の一番の晴れ舞台に、大嫌いな虫をドレスにしのばせる父ではなく、 いつでもお前を守ってくれる新郎を大切にしなさい」

声が震えるお父様に向かって、新郎は深々と頭を下げました。

誰も想像しなかったできごとで、一時はどうなるかと思いましたが、最後は列席者もみんな涙を流し、けっして忘れない結婚式になりました。

結婚式演出