お母さん、そして天国のお父さんへ。
この手紙を書くのは、...手続きの行いで...ます。
私は、小さい頃から皆に迷惑ばっかりかけて、どうしようもない子どもだったね。
日曜日になると「家族でどこかにでたい」「あれが欲しい」なんていったり、
本当に困らせてばかりでした。
お店をやっていたので、日曜日にどこかにいけない分、お父さんは毎週の様に
色んなお店に連れて行ってもらった思い出が、たくさんあります。
高級レストランや、おいしいお肉屋、そして色々なおすし屋さんなど、
今振り返ると誰よりも贅沢していた幼少時代の...ました。
いろいろと食べ歩いた私ですが、やっぱり、お母さんが作る愛情たっぷりの料理が
どこのお店よりも一番おいしかったと感じていました。
お客さんが食べていた料理も「おいしくなーれ」と、良くおまじないをして
作っていたんだなと思います。
そんなお母さんを見て私も、料理上手な優しい女性になりたいと密かに憧れていました。
学生時代は反抗期に入り、忙しかったお店を手伝わずに友達と遊んでいたり、
何を言われても、自分...したり、好き勝手なことをしては両親を
困らせてばかりいましたね。
そんな頃、仕事中だったお母さんが当然病気で倒れてしまい、半年近くも
入院してしまいました。
外で働いていたお兄ちゃんは、仕事をやめて、家の仕事に就き、お姉ちゃんも
お母さんの変わりになって、お店で働きながら、家の掃除、洗濯、そしてみんなの
ご飯や私のお弁当までも作ってくれていました。
今まで身の回りの世話をお母さんにまかせっきりにしていたと、このとき
初めてお母さんのありがたさを知り、そして何より、お兄ちゃんやお姉ちゃんに
たくさんお礼を...本当にごめんね。
そして、お母さんが無事退院して、お店に復帰したと思った矢先、
その二年後には突然お父さんが
亡くなりました。まだまだ話したいことや、教えてほしいこと...
十八歳と早い別れになってしまいました。
お父さん。...だったけど、とても楽しかったよ。このドレス姿も、
目の前で披露する事は出来なかったけど、天国から見てくれていますか。
今日まで生きてきて、...、出来事がたくさんあったけど二人の娘に生まれて
本当に幸せでした。
お母さん。二十三年間本当にお世話になりました。
これからも久志さんと幸せな家庭を築いていきたいと思いますので、
温かく見守っていてください。
最後に、久志さんのお父さん、お母さん。至らない娘ですが
...ゆっくりと親孝行したいと
思っていますので、どうぞよろしくお願い致します。